教科書を全部入れるとランドセルが重いよ・・・
子ども達が毎日背負うランドセル。そのランドセルの中には教科書やノートがぎっしりと入っています。
重いランドセルを背負って毎日登下校するのは大変ですよね。
子どもたちの身体的、精神的負担を考えて、文部科学省は数年前から全国の小学校で置き勉をするように推奨しています(参考 文部科学省児童生徒の携行品に係る配慮について)。
じゃあ、ランドセルが重いという問題は解決したのね!!
残念ながらそう簡単にはいかないんだ
学校によっては置き勉を禁止していたり、タブレット端末の導入などにより、ランドセルの重さの軽減ができていない学校も多くあります。
この記事では、実際の置き勉の状況はどうなのか、置き勉の禁止の理由は何なのか、我が家の娘の実例と共に紹介していきますね。
ランドセルが重いのは置き勉で解消できる?新たな問題も
お子さんのランドセルを持ち上げてみてあまりの重さにびっくりしたことはありませんか?
子ども達が毎日背負うランドセルが重いと問題になっていますよね。
そこで、文部科学省は数年前から全国の小学校に置き勉をするように通達を出し、少しでも子どもたちの負担を軽くしようと動き出しています。
では、実際に置き勉でランドセルの重さ問題は解消できているのでしょうか?
娘の場合ですが、以前に比べると置き勉によってランドセルの負担は軽くなりました。しかし、まだまだ重いなというのが正直な感想です。
なぜ、ランドセルが重いままなの?
全ての教科書を置き勉できるわけでないこと、タブレット端末が重いことが理由だよ
教科書全てを置き勉できるわけではない
各小学校で置き勉の対応は異なるかと思いますが、娘たちの学校では置き勉をしていい教科書と置き勉をしてはいけない教科書が決められています。
ここで参考までに小学6年生の娘の置き勉の状況を載せておきますね。
必ず持ち帰る教科書類
まず最初に、娘たちの学校で必ず持ち帰るように言われている教科書類です。
・国語の教科書、ノート、ドリル
・算数の教科書、ノート、ドリル
自宅学習のために、国語と算数は毎日必ず持ち帰らなければなりません。
これだけなら軽いのでは?と思う方もいるかもしれませんが、国語や算数の教科書は厚みがあるため、実はこれだけでも結構重いんです。
置き勉をしていい教科書類
次に置き勉をしていい教科書類を紹介します。
・書写の教科書
・音楽の教科書、リコーダー
・図工の教科書
・家庭科の教科書とノート
・保健の教科書
・道徳の教科書、ノート
・外国語の教科書、ノート
娘たちの学校では、主要教科以外は置き勉をしてもよいという方針です。
置き勉は自分で支度をする訓練にならないという声も聞きますが、置き勉をすればがランドセルが軽くなるし、忘れ物をしないで済むので、わたしとしては助かっています。
持ち帰っても置き勉をしてもいい教科書類
宿題や自主学習で必要になることがあるため、置き勉するかしないかを子どもたちの判断に任せている教科書類もあります。
・社会の教科書、ノート、資料集、地図帳
・理科の教科書、ノート、資料集
ちなみに、我が家は基本的にずっと置き勉です(笑)社会の教科書も理科の教科書もとっても重いので。
必要時のみ持ってきて使用が済んだら持ちかえる物
教科書以外の以下の道具は、必要時のみ持ってきて使用が済んだら持ちかえるように言われています。
・習字道具
・鍵盤ハーモニカ
・絵の具セット
・裁縫道具
どれもかさばるものばかりですね。学校に生徒全員分のこれらの道具を保管するだけのスペースがないので仕方ありせん。
娘たちの学校ではある程度の置き勉が認められていますが、置き勉を禁止している学校もあります。
置き勉禁止の理由を知りたい方はこちらを読んでみてください。
タブレットがさらにランドセルを重くする
ここ数年、小学校では1人1台のタブレットを所持するようになってきました。
これは、GIGAスクール構想といって、子どもたちに1人1台のタブレットやパソコンを配布し新しい教育の形を実現するためのものです(参考 文部科学省 GIGAスクール構想の実現について)。
この配布されるタブレットやパソコンが、新たなランドセルの重さ問題を生み出しています。
支給されるタブレットが重くて、さらにランドセルが重くなってしまうんだ
ここで我が家の娘たちが使用しているタブレットを例に挙げますね。
娘たちは学校からこちらのクロームブックを支給されました。
このクロームブックめちゃくちゃ重いんです。そして厚みもすごい。
置き勉で軽くしたのに、タブレットやパソコンで結局ランドセルが重くなってしまっているのが現状なのです。
ランドセルが重いけど置き勉禁止!?3つの理由を紹介
文部科学省は数年前から全国の小学校で置き勉をするように推奨していますが、小学校によっては置き勉を禁止しているところもあります。
なんで置き勉を禁止している学校があるの?
置き勉を禁止している理由は以下の3つが挙げられます。
- 紛失の可能性がある
- 机の中に置き勉をすると掃除のときに危険
- 教科書を使用した自宅学習ができない
紛失の可能性がある
置き勉にすることで、教科書や道具類が紛失する可能性があります。
我が家の長女は実際に2回、置き勉をしていた持ち物が紛失した経験があります。1回目は社会科の資料集、2回目はリコーダーです。
リコーダーは後日発見されましたが、社会科の資料集は結局発見されませんでした。
どこかに紛れてしまったのか、クラスの子が2冊持っているのか、真実は今でも謎のままです。
さらに、置き勉は紛失だけでなくいたずらの可能性もあるんだ
このように、紛失やいたずらなどのトラブル回避のために置き勉を禁止している小学校もあるのです。
机の中に置き勉をすると掃除のときに危険
多くの小学校では、置き勉のための個人のロッカーは用意されていません。
そのため、置き勉をするためには机の中に教科書類を置いておくことになります。
そうなると、掃除の時間に置き勉で重くなった机を運ばなくてはならなくなり、とても危険です。
置き勉をするためのスペースを確保できないため、置き勉を禁止しているところもあるのです。
教科書を使用した自宅学習ができない
置き勉をしてしまうと、自宅で予習や復習をすることができないため置き勉を禁止している場合があります。
だからといってすべての教科書を毎回持ち帰るのは大変だわ
自宅用に教科書を購入することで持ち帰らなくても自宅学習が可能になるよ
学校で使用する教科書は、普通の本屋やAmazonなどでは販売されていませんが、専門の業者さんから購入することが可能です。
主要教科の教科書だけでも自宅用を購入することで、ランドセルの負担を軽くすることができます。
実際に娘のお友達で、置き勉のために自宅用にもう1セット教科書を購入しているご家庭もありましたよ♪
ランドセルが重いのを防ぐ対策は置き勉以外もある?
置き勉以外にも重さ対策はないのかしら・・・
いくつか対策がありますが、ここでは次の3つを紹介します。
- 背負いやすいランドセルを選ぶ
- 重さを軽減する肩パッドを使用する
- デジタル教科書の導入
背負いやすいランドセルを選ぶ
ランドセルを選ぶときに、子どもが背負いやすいランドセルを選んであげることが大切です。
軽ければ軽いほど良さそうだけど
もちろん軽さも重要だけど、背負いやすさも大切なんだ
肩から背中にかけてぴったりとフィットしているほうがランドセルを背負ったときに体感が軽くなります。
これは実際に背負ってみないとわからないことなので、店頭に置かれているランドセルで背負い心地を確認することをおすすめします。
重さを軽減する肩パッドを使用する
ランドセルの重さ自体を軽くすることはできませんが、重さ軽減肩パッドを装着することで体にかかる負担を軽くすることができます。
我が家でも下の写真のような肩パッドを使用していますよ。
マジックテープで装着できるので、ランドセルの肩紐の幅に合わせて装着することができます。
劇的に軽くなるということはありませんが、肩の痛みがなくなり、ランドセルを背負うのが楽になったようです。
ランドセルが重い、背負うと肩が痛いという場合、試してみるといいですよ♪
デジタル教科書の導入
文部科学省では将来的にデジタル教科書を導入することを検討しています(参考 文部科学省 学習者用デジタル教科書について)。
いつ頃から導入される予定なの?
2024年に導入を予定しているよ
いきなりすべての教科がデジタル教科書になるのではなく、段階的にデジタル教科書に移行していく予定です。
デジタル教科書でランドセルの重さ問題は解決できるのか
デジタル教科書と紙の教科書を併用している現在では、残念ながらランドセルの重さ問題を解決することはできません。
持ち物の量によっては、紙の教科書のみよりも重くなるなんてこともあります。
将来的に紙の教科書からデジタル教科書に完全に移行できれば、ランドセルの重さ問題は解決できるでしょう。
まとめ
- 文部科学省は数年前から全国の小学校で置き勉をするように推奨している
- 置き勉によってランドセルの負担は少しは軽くなったが、まだまだ重いのが現状
- ランドセルが軽くできないのは、全ての教科書を置き勉できるわけでないこと、タブレット端末が重いことが理由
- 学校によっては置き勉を禁止しているところもある
- 置き勉禁止の理由として、紛失の可能性がある机の中に置き勉をすると掃除のときに危険、教科書を使用した自宅学習ができないの3つ
- 置き勉以外でランドセルの重さを軽くする対策として、背負いやすいランドセルを選ぶ、重さを軽減する肩パッドを使用する、デジタル教科書の導入の3つがある
- デジタル教科書と教科書の併用が続く限り、ランドセルの重さを軽減するのは難しい
重いランドセルを背負って、毎日徒歩で小学校まで通うのは本当に大変です。
これからさらに置き勉やデジタル教科書が浸透していってくれることを願います。