地方から首都圏の中学受験をするのは可能からしら?
首都圏中学受験に挑戦したいけど、地方から受験可能かどうか悩む親御さんもいらっしゃると思います。
結論から言うと地方から首都圏の中学受験を挑戦することは可能です。
北関東に住んでいる我が家の小学5年生の娘が、まさにいま首都圏中学受験にむけて挑戦中です。
地方からの首都圏中学受験は、塾選びや引っ越し問題などの悩みがありますよね。
そういった悩みについて、我が家の実体験をもとに詳しく解説していきます。
この記事を読めば、地方からどのようにして首都圏中学受験を目指せばいいのかわりますよ。
地方からの中学受験を考えている方のお力になれればと思います♪
※無事に地方からの中学受験を終え、首都圏の私立中学に通学することが決まりました。
地方からの中学受験を終えてみた経験も追記しておきますね♪
中学受験は地方から挑戦できる?問題点4つを解説
地方から首都圏中学受験をすることは可能かと問われれば、挑戦自体は可能です。
ただ、地方からの中学受験ならではの問題がいくつかあるのは事実です。
- 首都圏中学受験に関する情報が少ない
- 周囲に首都圏中学受験をする仲間が少ない
- 塾選びが難しい
- 引っ越しをするかどうか
どれもなかなかに難しい問題点ですよね。だからと言って受験を諦めてしまうのはとってももったいないことだと思いますよ。
それぞれの問題点を解決策と一緒にまとめてみましたので、参考にしてみてくださいね。
首都圏中学受験に関する情報が少ない
地方から首都圏中学受験を目指す際にまずぶち当たるのは、受験に関する情報の少なさでしょう。
距離的にも時間的にも気軽に文化祭や学校説明会に行くのも難しいですよね。
首都圏在住の人に比べて、中学受験の情報を集めにくい環境であることは間違いないです。
じゃあ、やっぱり地方からの中学受験は諦めるしかない?
諦めるのはまだ早いよ。
地方からでも情報を手に入れることは可能なんだ。
ネットで中学受験に関する情報や学校情報を入手可能
最近では、中学受験に関する情報をネットで入手することができます。
実際に学校見学や説明会にいくことが一番かと思いますが、オンラインの学校説明会や見学会に視聴するだけでも十分意味のあることだと思います。
例えば、一般社団法人東京私立中学高等学校協会のHPでは、中学受験に関する基本知識や各学校のPR動画などを観ることができます。
PR動画では体育祭や授業の様子なども観ることができるのね!
学校説明会の日程なども確認できるので、興味のあるかたはぜひ覗いてみるといいですよ。
我が家も受験を希望する学校のいくつかがこちらにPR動画を載せていたので、娘と一緒に視聴しました♪
各学校のホームページにも紹介動画が載っていることもあるので要チェックです!
私立中学を紹介するテレビ番組もある
BSテレ東では「THE 名門校」という日本全国のさまざま名門校を紹介する番組が放送されています(2024年6月現在)。
過去には、栄東中、淑徳与野中、東邦大東邦、筑駒などたくさんの名門校が紹介されています。
ホームページではバックナンバーも視聴することができるので、ぜひのぞいてみてください♪
周囲に首都圏中学受験をする仲間が少ない
地方から挑戦する場合、周囲に同じように首都圏中学受験を挑戦する仲間がほとんどいないという悩みもあります。
娘の通っている小学校でも、県内の中学受験を検討している子はたくさんいますが、首都圏中学受験を目指している子はほぼいません。
地方から挑戦しているご家庭のなかには、我が家と同じような状況の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一緒に受験を目指すお友達が周りにいないし、
親子共々、モチベーションを保つのが難しいわ
首都圏の子どもたちよりもより孤独な状況であるのは間違いないですよね。
だからこそ、モチベーションを保ち続けるために大切にしたいことがあります。
なぜ首都圏の中学受験をしたいのか、動機づけをしっかりお子さんとしておくこと
多くのご家庭において、中学受験を目指し始めたきっかけは、ご両親のすすめによるものだと思います。
しかし、最終的には子ども自身が「こんな学校に通いたい」「ここでこの部活をやりたい」、そういった中学受験に対する動機を持つことが大切です。
周りに中学受験をする仲間が少なくても、明確な動機があれば頑張ることができます。
そのためにも、オンラインでもいいですからお子さんと一緒に学校情報をチェックしておきたいですね。
ちなみに、我が家の娘は「私服登校したい!」といった動機で頑張っています。
塾選びが難しい
地方から首都圏中学受験を目指そうと決めたときに、一番苦労するのが塾選びかもしれません。
私自身、塾選びはかなり苦労しました。この問題は、お住まいの地域によっても大きく異なってくる部分でしょう。
塾選びについてはこちらで詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてください。
引っ越しをするかどうか
地方から首都圏中学を受験する場合、引っ越しをするかどうかも検討しなければなりません。
引っ越し問題が地方からの中学受験のハードルを上げるひとつの要因といえます。我が家も絶賛悩み中です。
引っ越しを必ずしなくてはいけないのか、どんな選択肢があるのか、こちらで詳しく解説しています。
中学受験を地方からする場合は塾選びが重要
首都圏の中学を受験しようと決めたはいいけれど、塾をどうしよう
地方から首都圏中学受験を目指す場合に、一番苦労するのは塾選びでしょう。
塾の選択肢としては、主に以下の4つが挙げられます。
- 日能研やサピックスなどの大手進学塾
- 地元の学習塾
- オンライン塾
- 家庭教師
日能研やサピックスなどの大手進学塾
お住まいの地域によっては、日能研やサピックスのなどの大手進学塾に通うことが可能です。
特に日能研は、北海道や四国、九州、沖縄などにも教室を展開しています(2023年現在)。
もしかすると、お住まいの地域に日能研の教室があるかもしれませんよ。
隣県に教室がある場合は電車通塾も可能
お住まいの県に日能研やサピックスのお教室がない場合も、隣県まで行けば教室があるというケースも。
隣県に大手進学教室がある場合は、電車で通塾させることも可能です。
ただし、電車で通塾をさせる場合は、以下の点に注意が必要です。
- 長距離の通塾は、時間的・体力的に辛くなる可能性がある
- 通塾のための費用がかかる
移動距離が長距離の場合、他の子たちより多くの時間と体力を移動に費やしてしまうことになるので、高学年になるにつれて辛くなる可能性があります。
実際にわたしの知り合いにも、電車で1時間かけて隣県の大手進学塾に通っているお子さんがいましたが、途中で続かなくなってしまいました。
もし電車で長距離の通塾を検討している方は、通いきれる距離かどうかをしっかり確認しておきましょう。
地元の学習塾
大手の学習塾に通わせることが難しい場合、地元の学習塾を検討する方が多いと思います。
多くの同級生が通っている場合もあるので、保護者の方にとってもお子さんにとっても心強いですね。
地元の学習塾を検討する際に確認しておいた方がいいポイントがあります。
首都圏中学受験対応のクラスがあるか
首都圏中学受験対応のクラスがあるか
入塾を検討している塾が、首都圏中学受験対応のクラスがあるかきちんと確認しておきましょう。
首都圏中学受験に合わせたカリキュラムや対策を行ってくれます。
地元の私立中学の受験クラスではダメなの?
地元の私立中学の受験に対策が必要なように、首都圏中学受験にも対策が必要です。
限られた時間のなかで合格を掴み取るためには、より効率的に必要な勉強をしていきたいですよね♪
ちなみに我が家の場合ですが、たまたま首都圏中学受験専門の個人塾があったので、そこに決めました。
娘の通っている塾は日能研のテキストを使用し、模試も日能研全国公開模試を受けさせてくれます。
オンライン塾
近くに学習塾がないという場合は、最近増えてきたオンライン塾を利用する方法もあります。
スマホやタブレットがあれが自宅で受験勉強ができるのが魅力です。
有名なところでいうと進研ゼミやZ会でしょうか。他にも多くのオンライン塾があります。
オンライン塾を選ぶ際に注意しておきたい点があります。
添削対応をしてくれるかどうか
オンライン塾によっては添削がついていない場合があります。
添削をしてもらえると、「どこが間違っているのか」「なぜ間違えたのか」を理解することができますよね。
ちなみに、先ほど紹介した進研ゼミやZ会は添削をしてもらえます。
家庭教師
塾に通うのではなく、家庭教師を利用する方法もあります。
家庭教師を派遣できる範囲が決まっていることが多いため、自分の住んでいる場所が対応可能地域であるか確認をしておきましょう。
家庭教師のデメリットとしては、派遣時の交通費も負担しなければならないため、月の学費が高額になる可能性があります。
オンライン家庭教師もある
オンライン家庭教師であれば、交通費の負担なく見てもらうことができます。
1対1のマンツーマンで見てもらうことができるので、お子さんの理解力に合わせたペースで勉強を進めることができるのも魅力的ですね。
中学受験で地方から首都圏への引っ越しは必要か?
地方から首都圏中学受験を目指す場合、「引っ越しが必要か否か」という問題に必ずでてきます。
引っ越しの検討が必要なケースは、現在住んでいる場所や受験する学校などによって異なってきます。
- 物理的に引っ越しをしないと無理な距離である
- 学校側が通学時間や通学方法に条件を設けている
物理的に引っ越しをしないと無理な距離である
引っ越しをしない限りは首都圏の中学校に通えないという場合は、引っ越しを頭に入れて準備をしなければなりません。
引っ越しをする場合は家族全員で引っ越しをしなくてはいけないの?
必ず家族全員で引っ越しをしなければならないというわけではありません。
お母さんとお子さんだけ引っ越しをされるケースもあります。実際に、お母さんとお子さんだけでお引越しをされたご家庭を知っていますよ。
我が家も、母親の私が娘2人を連れて埼玉もしくは東京に引っ越す予定でいます。
父親または母親どちらかと必ず住むことが条件の学校もある
祖父母が東京に住んでいるから、子どもはそこから通わせればOK!
このように考える方もいらっしゃるかもしてませんが、ちょっと注意が必要です。
学校によっては父親または母親どちらかと住んでいることを条件としているところもあるんです。
受験が近づいて大慌てしないためにも、中学受験を考え始めた段階で確認をしおくといいですね。
学校側が通学時間や通学方法に条件を設けている
学校側が受験者資格として、通学時間や通学方法に条件を設けている場合があります。
女子御三家などでは、ドアtoドアで90分以内、特別料金のかからない公共交通機関を利用すること、といった条件を設定しています。
ちなみに、わたし自身も中学受験経験者なのですが、受験をした学校のひとつがとても細かい条件を設けていました。
都内在住ではあったものの、自宅から最寄り駅が遠いこと、乗り換えが多いこと(3回乗り換えでした)から、90分ギリギリでした。
学校によってどのような条件を設けているかは異なるので、希望校のホームページで確認をしておきましょう。
新幹線通学が可能な学校もある
お住まいの地域や学校側の通学条件によっては新幹線通学が可能な場合もあります。
娘の通っている塾の卒業生にも、新幹線通学で都内の中高一貫校に通っている子がいます。
新幹線通学が可能であれば、受験校の選択肢が広がるご家庭も多いのではないでしょうか。
しかし、やはり新幹線通学にも問題点は存在します。
- 定期代がかかる
- 体力的に大変
定期代がかかる
学割が効くとはいえ、新幹線の通学の場合月々の定期代が高額になる場合があります。
引っ越しをした場合と新幹線通学をした場合、どちらがよりコストがかかるのかということを事前に調べておくといいでしょう。
母親と子供だけ引っ越しをする場合、ランニングコスト的に新幹線通学の方が安い場合があります。
体力的に大変
新幹線通学となると、毎日長距離移動をしなければならず、体力的に厳しくなる可能性もあります。
部活動で早朝に出発しなければならなくなったり、文化祭の準備などで帰宅時間が遅くなったりします。
新幹線通学をこなせるかどうかは、実際に始まるまではわからない部分もありますが、事前にお子さんと話し合うことが大切ですね。
まとめ
- 地方から首都圏の中学受験を挑戦することは可能
- 地方から首都圏中学受験のするときの問題点として、受験に関する情報が少ないこと・周囲に中学受験をする仲間が少ないこと・塾選びが難しいこと・引っ越し問題の4つがある
- 最近ではオンラインでの学校説明化や、企業主催の中学受験フェアなどもあるので、昔よりは地方でも情報収集しやすい
- 地方での塾の選択肢として、日能研やサピックスなどの大手進学塾、地元の学習塾、オンライン塾、家庭教師などがある
- 地元の学習塾を選ぶ際に、首都圏中学受験専門コースがあるか確認すること
- 引っ越しの検討が必要なケースは、現在住んでいる場所や受験する学校などによって異なる
- 学校によっては、ドアtoドアで90分以内、特別料金が発生する乗り物は不可など、通学の条件が厳しい場合もあるので事前に確認しておくこと
- 新幹線通学も可能だが、定期代がかかること・体力的に厳しい可能性があることなども念頭に置いておく
ひと昔前よりも地方からの首都圏中学受験のハードルは下がってきたように感じます。
挑戦できるチャンスがあるならば、思い切ってやってみるのもありだと思います。
こちらの記事では中学受験をいつから始めれば間に合うのか詳しくまとめているので、中学受験をしようか悩んでいる方はぜひ読んでみてください。
地方から中学受験をしようか悩んでいるそこのあなた、ぜひ一緒に首都圏中学を目指しましょう!