もう学校で習字セットは使わないから処分したいんだけど、どうやって捨てればいいのかしら?
使わなくなった習字セットの捨て方はどうするのが正解なのか悩みますよね。
習字セットを捨てるときは、用具によって燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミに分けて処分しましょう。
どの道具が何ゴミなのか、詳しく紹介していきますね!
この記事を読めば、筆や文鎮、下敷きなどの捨て方に悩むことはなくなりますよ。
また、今回は道具の中で特に悩む墨汁の処分方法についても詳しくお伝えしていきます。
習字セットの捨て方に悩んでいるそこのあなた、ぜひ参考にしてみてくださいね。
習字セットの捨て方は用具ごとに分別して処分する!
習字セットの道具がたくさんあってそれぞれどうやって捨てたらいいのかわからないわ
習字セットは、筆や硯(すずり)など素材の異なる道具がたくさんあるため、捨て方に悩まれる方も多いかと思います。
基本的には、習字セットの道具は燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミに分別することがでできますよ。
どの道具が何ゴミになるのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。
燃えるゴミで捨てる道具
習字道具のほとんどは燃えるゴミで捨てることが可能です。
- 習字バッグ
- 筆(大筆、小筆ともに)
- 半紙
- 筆巻き
- 下敷き
- 墨(固形墨、墨汁ともに)
- 半紙ホルダー
この中で筆と半紙の処分の仕方は少し注意が必要なのでまとめておきますね。
筆は毛と持ち手で分別する地域もある
筆は基本的に燃えるゴミですが、自治体によっては毛は燃えるゴミ、持ち手は燃えないゴミに分別するところもあります。
そのような場合は、毛の部分をハサミでカットして毛と持ち手の部分に分けてゴミに出すようにしましょう。
使用済み半紙は古紙として処分できない地域が多い
使用済みの半紙は古紙として出すことができるかどうか、迷われる方もいるのではないでしょうか。
わたしも、娘が学期末に持ち帰ってくる半紙の束を見て、リサイクルに出せないのかしらと考えたことがあります。
しかし、使用済みの半紙は古紙ではなく燃えるゴミになる地域がほとんどです。
どうして使用済み半紙は燃えるゴミになるの?
新聞や雑誌に用いる特殊インクと習字の墨の成分は違うからリサイクル処理ができないんだ
新聞や雑誌のインクと習字の墨の成分は異なりリサイクル処理ができないため、古紙として出すことができないのです。
例外的に横浜市などでは古紙として回収を行っている地域もあるようですが、基本的に使用済み半紙は燃えるゴミで出しましょう。
燃えないゴミで捨てる道具
次に燃えないゴミで捨てる道具を見ていきましょう。
- 文鎮
- 硯(すずり)
- 水差し
燃えないゴミの処分方法で注意が必要なのが硯です。
硯(すずり)は素材によって分別が異なる
学校の習字セットの硯は多くがプラスティック製ですが、他にもセラミックや天然石でできた硯もあります。
硯の素材によって何ゴミで捨てるか異なりますので、一緒にみていきましょう。
- プラスチック製・・・燃えないゴミ(地域によっては燃えるゴミの場合も)
- セラミック製・・・燃えないゴミ
- 天然石・・・燃えないゴミ
お住まいの地域によって異なりますが、基本的にはこのような分別になります。
今の学校で使用する習字セットの硯はプラスティック製が多いのにはびっくりですよね。
処分するときのことを考えると、プラスチック製のほうが捨て方に悩まなくてすむので、親としてはありがたいですね。
資源(プラスチック)ゴミで捨てる道具
最後に資源(プラスチック)ゴミで捨てる道具です。
墨汁の容器
墨汁の容器についてはこちらに詳しくまとめてあるので参考にしてくださいね。
ゴミを出す自治体や、道具の素材によって分別の仕方が異なる場合があるので注意が必要です。
しっかり分別したつもりでも間違った捨て方をしていたら回収してもらえません。
処分する前に習字道具の分別方法をしっかり確認しておいてくださいね♪
習字セットの捨て方のうち墨汁は紙に吸わせて処分!
習字セットの捨て方のうち、特に悩むのは墨汁ではないでしょうか。
墨汁を捨てるときは、紙に吸わせて燃えるゴミで処分しましょう。
捨て方の手順をまとめておきましたので、参考にしてくださいね。
- ビニール袋や紙袋に使用済みの半紙を入れる
- 袋の中に墨汁を流しいれる
- ビニール袋や紙袋の口をしっかり閉じる
- 燃えるゴミで処分する
とっても簡単ですよね。墨汁を捨てるときは、紙に吸わせて処分するということを覚えておけば大丈夫です!
吸わせる紙の代用に雑巾やオムツなども使える
墨の量によっては、使用済みの半紙だけでは足りない場合もあります。
そのようなときは使い古した雑巾やオムツを利用してもOKですよ。
- 使い古した雑巾やタオル
- 赤ちゃんのオムツ
- キッチンペーパー
- 新聞紙
使い古した雑巾やオムツ以外にも上記のようなものが使えます。
わたしは使い古してゴワゴワになったタオルをとっておいて、このような場面で使用していますよ。
墨汁の容器はプラスチックごみに出そう
墨汁を処理し、空になった容器はプラスチックゴミに出しましょう。下の写真のように容器に「プラ」マークがついています。
ちなみに、容器によっては三角形の印の下に「PET」と書かれたマークが付いているものもあります。
こちらのマークがついている場合は、プラスチックゴミではなくペットボトルゴミとして捨てます。
お手持ちの墨汁の容器のマークが何かよく確認してから分別をしてくださいね。
捨てるときは中身をよく洗って、きれいにしてから捨ててね
もし容器の汚れがどうしても落ちないときはどうしたらいい?
そういうときは容器を燃えるゴミに出そう!
墨汁の容器を丁寧に洗っても完全に汚れを落とすことが難しい場合もありますよね。
どうしても汚れが落ち切らない場合は、燃えるゴミとして出しましょう。
習字セットの捨て方でNGな方法は墨汁を水道に流すこと
紙に吸わすのは面倒だし、余った墨汁は水道に流しちゃってもいいかな
このように、いちいち紙や古布に染み込ませるのは面倒と感じる方もいるかもしれません。
しかし、習字セットの墨汁を水道に流す方法は絶対に避けましょう。墨汁を水道で流してはいけない理由は以下の3つです。
- 洗面台が墨で汚れてしまう
- 墨が腐っていると排水溝に臭いが残ることがある
- 水質汚染の原因となる
洗面台が墨で汚れてしまう
墨汁を水道で流してはいけない理由のひとつが、洗面台で墨で汚れてしまうことがあげられます。
洗面台の水垢に墨汁が染み込んだり、目に見えない細かい傷に墨汁が入り込んだりすることで、洗面台が黒く汚れてしまうのです。
墨で汚れても、そのあとに洗面台を掃除すればいいんじゃない?
そのように思う人もいるかもしれませんが、墨の汚れは一度つくと落とすのが大変です。
単純に水洗いをするだけでは落ちず、メラミンスポンジやクレンザーなどを用いないとキレイにすることはできません。
ちょっとぐらいなら大丈夫でしょと誤った捨て方で墨汁を処分したばっかりに、掃除の手間が増えるのは嫌ですよね。
洗面台で墨汁を流す処分方法は避けたほうがいいでしょう。
洗面台に流してはいけないといことは、トイレにも流すのもやめよう!!
墨が腐っていると排水溝に臭いが残ることがある
墨を排水溝に流してはいけない理由の2つ目は、墨が腐っていると排水溝に臭いが残ってしまうことです。
墨汁の原料のひとつである膠(にかわ)には動物性たんぱく質が含まれています。
この膠が腐らないように防腐剤も含まれているのですが、防腐剤の効果が切れてしまうと墨は腐っていきます。
そうすると、だんだんと腐敗臭のような臭いを放ち始めるのです。
洗面台に腐敗集が漂うことになってしまうので、腐った墨汁を水道に流してしまうのは避けましょう。
墨汁の使用期限は2年ほど
墨汁の使用期限は2年程と言われています。また、一度硯に出した墨汁を容器に戻すと、さらに使用期限は短くなると言われています。
腐るのを防ぐためにも、もったいない気もしますが一度出した墨は戻さずに処分した方が良さそうですね。
ちなみに、最近では合成樹脂製の墨汁も販売されています。
こちらは使用期限が5年と長く、また膠が含まれていないので腐敗臭がすることはありません。
学校から習字セットの道具に関する指定がない場合は、合成樹脂製の墨を使ってみるのも良さそうですね。
水質汚染の原因となる
墨を水道に処分方法をとってはいけない最後の理由は、水質汚染の原因になるからです。
何も考えずに墨を水道に流すことで、処理しきれなかった墨汁が河川を汚してしまう可能性があります。
習字セットの捨て方で悩んでこの記事を読まれているということは、きちんと分別して処分しようと思われているからですよね。
水質汚染の原因にならないように、墨汁も正しい捨て方で処分しましょう!
習字セットを正しい捨て方で手放すのはいつ?買取はOK?
ここまで習字セットの捨て方を解説してきましたが、習字セットを捨てるタイミングはいつなのでしょうか?
明確にいつまでというのはありませんが、小学校卒業後すぐに捨てるのはおすすめできません。
学校によって異なりますが、中学校でも習字セットを使用するところが多いからです。
もう使わないでしょと捨ててしまってから、やっぱり習字セットが必要だったとなるのは困りますよね。
進学先の中学校で習字の授業がいつまであるかどうかを確認してから処分しましょう。
学校用の習字セットの買取は難しい
ただ捨てるのはもったいないし、買取してもらえないかなぁ
残念ながら学校で使用するような習字セットの買取は難しいです。
買取をしてもらえるのは、書道のプロが使うような道具の場合がほとんどです。
じゃあやっぱり捨てるしかないの?
買取をしてもらうのは難しいですが、道具の状態によってはフリマに出品することで買い手がつくかもしれませんよ。
未使用品であればフリマに出してみる
買ったのに結局使わなかった未使用品の筆や墨などがあれば、フリマに出してみるのもいいかもしれません。
頻繁に使わないけれど授業で必要なものをフリマで探している方は結構います。
もう使うことはないからと言って、未使用品を捨てるのはちょっともったいないですよね。
もし手元にに未使用品の道具があるならば、捨て方を考える前にフリマに出すことを検討してみてもいいですね♪
まとめ
- 習字セットを捨てるときは、用具によって燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミに分けて処分する
- 筆の捨て方は、地域によっては毛を燃えるゴミに、持ち手は燃えないゴミに分別する
- 使用済み半紙は古紙として処分できない地域が多いので注意
- 墨汁を捨て方には注意が必要で、紙に吸わせて燃えるゴミで処分する
- 余った墨汁を水道に流してはいけない理由は、洗面台が墨で汚れてしまう、墨の臭いが残ることがある、水質汚染の原因になるの3つ
- 膠を使用した墨汁の使用期限は2年ほど、合成樹脂製の墨汁はもう少し長く5年ほどの使用期限がある
- 習字セットは中学校まで使用する可能性があるので慌てて捨てない方がよい
- 学校の習字セットは買取をしてもらうのは難しい
- 未使用品の筆や墨汁であればフリマに出してみるのもあり
進学する学校によって異なりますが、小学校・中学校と長期間使用する場合もあります。
習字セットを丸ごとの処分ではなくても、筆だけ買い換えよう、墨汁を新しいものに替えようとする場合もあるかもしれません。
習字セットの基本の捨て方はもうバッチリなので、もう悩むことはありませんね!